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以下のイラストは、しばらく「利家とまつ」第1話より模写・・・です。

さて、皆さんもご存知の通り、大河ドラマは「葵 徳川三代」より、
全編ハイビジョン撮影ということになっていますね。
ハイビジョンは、たて9:横16の画面比率になっています・・・次のように。
利家「こりゃどっちが悪人だ!!」
・・・さて、これをテレビサイズで描こうと思うと、横を切るか、上下に黒い枠をはめるしかありません。上下に黒い枠というのはBSで使われているそうですが、私は見たことがありません。
それはさておき、地上波で放送のときは、次のようにカットします。

(しゅぱーーーん・・・)

・・・と、こんなふうになります。
それでは、実例に即して、トリミングがいかに行なわれているかを見てみることにしましょう!!
後注・正確にはトリミングではなく、HVカメラと地上波用ビデオカメラを並べて撮っているようです。最近は、並べず、別々に構図を決めていることもあるようです・・・が、直接見たわけではないので今ひとつ分かりません。
まずは、ハイビジョンサイズにて・・・
「開門!」
(ぎいいいいいいぃぃぃ)



(・・・?)

利家「だれだ、おまえは・・・?」

(ざざざざざざざ・・)

まつ「だいじょうぶです。矢を射てはなりませぬ」


・・・いかがだったでしょう?
こういう風に縦に並べることによって、 放送では見えなかった問題が見えてきたのではないでしょうか・・・
そう、人物がどのコマでも、中心に寄り過ぎているんですね。
なんでこうなるかというと、カットの仕方に問題があるのだと思います・・・
以下、スタジオパークから録画したハイビジョンサイズの映像と、 テレビ放映を録画したものとをつきくらべて、どこを切っているかを確かめたものです。
「開門!」
(ぎいいいいいいぃぃぃ)



(・・・?)

利家「だれだ、おまえは・・・?」

(ざざざざざざざ・・)

まつ「だいじょうぶです。矢を射てはなりませぬ」

・・・というか、いちいち確かめてみてびっくりしました。
移動マスクを使わないんですな。つねに、真ん中の幅七五パーセントを残している。
つまりは、いちいちトリミングの部分を変えている暇が無いので、
最初っから真ん中に重要なものが来るようにしているのでしょう・・・・
(でも、最後のコマだけは、ひょうっとしたら移動マスクかも)
後注・こう思ったのは、視差(パララックス)のせいなのでしょう。アップになるほど、並べたカメラ間のパララックスは大きくなります。
――じゃあ、最初からカットすることを前提としてつくっているのなら、
テレビサイズなら構図に身を任せることが出来るのかというと、さにあらず。
以下、テレビ放送の構図です。
「開門!」
(ぎいいいいいいぃぃぃ)



(・・・?)

利家「だれだ、おまえは・・・?」

(ざざざざざざざ・・)

まつ「だいじょうぶです。矢を射てはなりませぬ」


・・・ううむ・・・そんなに悪くないような気もしますが、
やはり、それでも中央に寄っている感じがします。(横顔がないから?)
そして、なにより、横が狭い気がするのです。
顔がアップ過ぎるのかもしれません。
わたしなら、もうすこし顔を小さくして、視線の方向をもう少し開けますね。


しかし、テレビサイズでちょうどいいアップは、多分ハイビジョンサイズだと隙間が開いているよ
うに見えるでしょう・・・
そして、大河ドラマだけに関して言うと、 ハイビジョンサイズは横に長く、テレビサイズは横が短い中途半端 ・・・という、ものすごく辛口な感想を私は持っています。
いえ、ハリウッド映画(シネスコ)も・・・そうですね。
この構図のジレンマは、画面縦横比率の違う映像間移植をするときに必ず付きまといます。
最後に、今の大河ドラマでは絶対にありえない構図を一つ。
わたしは、こう言う映像を見たかったんですが。



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