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「武蔵」ロケ絵日記その3
エピローグです。

なんというか・・・テレビでよく、メイキング映像ってあるじゃないですか。
でも、あれも、結局は人に見せるために編集してあって、
撮影そのものではないのだな、ということが分かりました。

撮影そのものは、非常に(見ていて)単調だったのです。
淡々・・・というのとは違うのですが。
これは忍耐が必要な仕事なのだ、と思いました。

そして、これは短距離走ではなく、マラソンなのだと思いました。
このロケが、延々と1年続くのですから、
スタンドイン、スタントマンの使用は当然です。
使ってないのかもしれませんが・・・
だって、主役が怪我したら、話が終わってしまいますもの。
仮面ライダーのように、いきなり宮本武蔵2号が登場! 
・・・などとは、できませんしね。
注・藤岡弘氏は、スタントマン無しでアクションし、怪我をして主役が交代した。

また、
100%の満足ができなくても、
スケジュールの関係で、80%の出来で、
我慢しなければならないこともあるかもしれません。
太陽は、無情にも、夕方には沈むのですから。

しかし、一週間に約40分、なにがなんでもスタッフ&キャストは、
作り上げなければならないのです。

そして、
シナリオさえきちんと出来ていれば、
(このロケのように)
スタッフの方は着実に画像を作れるのだ、
と、いうことが分かりました。
百戦錬磨のプロですもの。
(逆にいうと、シナリオはものすごく大切なのですね。)

そうそう、テレビドラマは(カメラが1台のときは)
時間の関係とかで、
アングルごとに、まとめ撮りするものだと思ってたのですが、
シナリオの順番どうり(多分)に撮影してたのは、良かったです。
漫画に例えると、
ひとコマずつ順番に鉛筆で下書きして、ペン入れして・・・
という感じです。

私が立ち去るころ、
宝蔵院の槍を持つ人々(スキンヘッド)が集まってました。
担当のかたになにやら指示をうけてらしたようですが、
よく聞こえませんでした。

夕方か、夜に、宝蔵院流の槍の使い手と武蔵が戦うんでしょうか。
そっちのほうが見たい気がしましたが、
いずれテレビで見れますものね。
なににせよ、いい経験になりました。


笑い話?
ロケ中に、見学客の皆々様方から聞こえた会話・・・

その1
「あれだれ?」
「市川猿之助
ギャ―――ッ
新之助です、「新」之助。

その2
「主役は下手でもいいのよ」
ギャ―――ッ

その3
「団十郎が『花の乱』に出てただろ?
 ほら、日野政子の話」
ギャ―――ッ
「富子」です・・・・
「富子」でなければ「富子」にすればいいのです(違)


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