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「それからの武蔵」日記
2002年、某地方放送局で、「徳川剣豪伝・それからの武蔵」というテレビドラマが放送されました。 全13回。どうも元は東京12チャンネル系の12時間ドラマのようです。 主演が北大路 欣也。 日記にレポートを書いていたのですが、 今回、それをまとめてみました。加筆しています。 大河ドラマ「武蔵」との、比較につかえるかもしれません。

3月26日(火) 第1回
――「それ」とは、巌流島のことです。
このドラマは巌流島以後の宮本武蔵を描く模様です。

巌流島に武蔵が遅れたのは、勝負が決した後の細川家家来襲撃を避けるため、
潮の流れが引き潮になる時刻を見計らっていた・・・という解釈でした。
しかし、そのことは町の人達には分からず、
「遅刻した卑怯者」と、陰口を叩かれるところで第一回終了。

武蔵を「実力はあったけどデビューできなかった作家」となぞらえると、分かりやすいかも。結局仕官はかなわなかったといってもいいほどでしたからね。
いってみれば、この人は「負け組」なんですよ。吉川英治の「宮本武蔵」が巌流島で終わったのは、なんとか話を勝利感、完成感のあるものにしようとしてのことだと思うんですが・・・

それにしても、この時点で立派な水墨画を描いてましたけど・・・武蔵さん。
上手くなるのはもうすこし後のことじゃないかな・・・いや、習わなくても上手いかな。

4月23日(火) 第2回
野球中継のせいで、延々放送延期! やっと第2話! 一ヶ月ぶり!?
前の話忘れてるよ!

さてさて、今回のお話はというと・・・
佐々木小次郎の怨念、そして、小次郎の恋人につけねらわれる武蔵。
ある意味、このドラマは吉川英治の「宮本武蔵」への返歌なのかもしれない・・・

小次郎を倒しても、それはゴールにはなりえない。それどころか、更なる凶事が付きまとうことになる・・・

次回、戦中毒の高田又兵衛登場!
武蔵は生き残ることができるのか?
いや、武蔵は生き残るのだけれど、それ以外の幼馴染(お通さん・・・ではなく「お孝」さん)とか、弟子志望の少年(お孝の弟だったかな。つまり吉川版の○○←ねたばれにつき略)とか、そういう人はどうなるのやら・・・

高田又兵衛は、宝蔵院流槍の名手。 じつは昔、北大路さんのお父上・市川うたえもん主役で映画にもなってたりします。 第一ラウンドは、又兵衛が道中の武蔵を馬上から急襲! しかし、武蔵にスキなし! 「負けた負けた!」と言って、又兵衛は去っていきます。
病弱ながらも武蔵を追い続けていたお孝は、 第4回で、武蔵への愛を断ち切ろうと出家し、亡くなってしまいました。 お孝との愛に生きようとした武蔵の目の前で・・・・ 少年のほうは、弟子入りを断られ、そのまんま退場してしまいます。
この時点で、吉川版「宮本武蔵」の影響を脱し、新たなる展開へと進むことになります。

6月11日(火) 第5話
大坂冬の陣で豊臣方についた細川忠秋の娘が、
(佐々木小次郎との対決の前、武蔵に宿を貸した)長岡佐渡の養女となっていて、
その長岡佐渡のあるじたる細川忠興が、徳川に疑心暗鬼をいだかせまいと、その養女(忠興にとっては孫にあたる)を、出家させようとする、
しかし、その養女は、知り合った武蔵に恋をしてしまっていて、
出家の道中、武蔵に救援を求める―――
というような話でした。

さて、さきの細川忠秋の娘に、横恋慕してしまう松山主水(だったっけ?)という剣客が居るのですが、それを演じているのが白竜
武蔵はご存知、北大路欣也で、
次回登場する武蔵の養子・宮本伊織は、
渡部篤郎が演じるみたいです。
ついでにナレーターが津嘉山正種さんですがな。
某去年の大河ドラマみたいですね。(「北条時宗」のことです)

さて、このドラマは剣劇らしく、武蔵がずばずばと二刀流で斬りまくるのですが、実際の武蔵は、佐々木小次郎との対戦以来、一回も人を斬っていないはずです・・・・というか、それ以前にも剣で人を斬ったことってあったっけ・・・
宍戸某のときって斬ったんじゃなくて短剣を投げたんだし、ほかはほとんど木刀だし。
吉岡伝七郎のときは真剣だったらしいけど、
これも、吉岡側の史料には載ってないし・・・・

このあたり、大阪冬の陣&夏の陣です。(武蔵は参戦していません) たしか、忠秋の娘は、父と共に大阪方として死のうと思っていたのですが、 父は(思いやりをもって)それを認めず、 いろいろあって、最終的には、主水に斬られたと思います。
武蔵は、略奪にあっていた農村から、子供の「伊織」を救出します。
そして、養子にします・・・・
しばらくの時が過ぎ、伊織は青年として登場、小笠原忠真の家臣となります。
6月18日(火) 第六話
宮本 伊織登場!
若いころの、とんがった渡部篤郎が見れます。
あれ、渡部って北大路より背が低かったっけ?
そう見せてるだけ?

6月25日(火) 第7話
柳生十兵衛登場! 藤岡 弘!
燃える!
でも、武蔵は佐々木小次郎の妻に毒を盛られて、
仕合前に吐血!

巻き藁を真剣で斬る十兵衛!!!! すぱすぱ切れて、なんかすごかったです。
忠秋の娘の侍女・・・だったかな? 主水の子を産むのですが、 体がずたぼろの武蔵は、この女性の家に、かくまわれます。 柳生の襲撃を受けたヨロヨロの武蔵が、 この赤ん坊を守るため、ふたたび剣を握れるようになるのです!
また、ありがちな展開ですが、十兵衛は、武蔵との尋常の立会いを望むため、 ひきょうなやり方で武蔵を葬ろうとするものと敵対します。
8月6日(火)  それからの武蔵・第9話
ものすごく話が進みました・・・思い出せるかどうか・・・

「武蔵を斬る!」と意気込む柳生十兵衛。
しかしそれでは、父・宗矩の剣を越えられぬと諭す、柳生兵庫。
十兵衛は、苦吟の末、荒木又右衛門の制止を振り切り、
「幕府のために裏仕事を請負う、と名分を立てつつも、じつは柳生家の安泰しか考えていない裏柳生の者を斬る」旅に出かける。

故郷、宮本村(とうぜん、この作品では美作のね)に戻ってきた、武蔵。
そこに、新免家の一族がやってきて、口利きを頼む。
「もう、馬の沓(くつ)をつくって暮らすのはイヤじゃ・・・」
(新免一族は、関ヶ原?の際、九州の局地戦で、豊臣方につき、以後衰運・・・とかなんとか)

武蔵は、新免造酒之助(漢字、違うかも・・・)をともない、
姫路城へリクルート活動をしに行くのだが・・・

江戸城とみまごうばかりの姫路城の下、宮本武蔵に「座興」をしろと命じる、城主・本多 政朝(だったかな〜〜〜、なにせ、架空の人物ぽかったぞ)実在します。ただし、造酒之助とは、関係ありません。
武蔵は、本気で立ち向かい、指南役・三宅軍兵衛の武器をとばし、
城主を圧倒する。
覚えはめでたくなく、リクルート失敗。
(軍兵衛との戦いは、龍野城でのことだったようです)

その後、復讐を誓う三宅軍兵衛一味のもとに、
柳生十兵衛登場。
実は、三宅は裏柳生の者だったのだ!
三宅を斬る十兵衛。

武蔵は再び放浪。
小倉。
小笠原家中での、高田又兵衛との再戦。
あやうく泥仕合になるところを、
小笠原の家来になっていた伊織が引き止めて引き分け。

この後か先かは忘れましたが、
細川忠利と再会。
しかし、忠利は、父・忠興と仲が悪い模様。

島原の乱に参戦する伊織。
参戦せず、絵などを書いている武蔵。
細川忠興は、キリスト教徒殲滅に意欲を燃やす。
忠利は、一揆の農民を救おうとするのだが・・・・

さて、このドラマに、明らかな史実との違いは、いくつあるでしょう(笑)
・・・て、みきのすけが、主人・本多 忠刻の後を追って、
腹を切らなかったところぐらいか・・・
(って、もう、このドラマの時点では、本多忠刻、亡くなってるわな・・・)
アンド、それ関係のことが、影響受けてずれまくってます。
あ、あと、武蔵が島原に参戦していない???
まあ、民放時代劇としては許容範囲かなぁ・・・
来年の大河が、この辺りのことをどうさばくかが楽しみです。

8月13日(火) 第10話
>それからの武蔵・第10話
武蔵、松山主水をついに斬る!
「自分にもっと力があれば、主水を斬ることなく、降参させることが出来たのに」と、悩む武蔵でした。
ほかは・・・・覚えてません・・・・
あ、そうそう、
包丁人が出てきました。「よじょう」のモトネタになったあの話。
この話では、細川忠興が、息子・忠利に送った刺客ということになっていて、それを武蔵が討つけれど、
細川親子の間のことを考え、
民間人殺しの汚名をかぶるという、そういう話です。

9月17日(火) 第11話
・・・って、何回休んだよ、野球のせいで・・
前回8月13日・・・!?

今回は、小姓の頭に米粒を載せて、
米粒だけ斬るエピソードが出てきました。
エピソードにはことかきませんね、この人。

細川の殿様、ご臨終・・・
またもや武蔵は独りになっちゃいました。
次回は、その父の細川 忠興と対決する模様。

しかし、チャンバラシーンが多かった、このドラマ。
実際は巌流島以降、誰一人として斬っていないんですが・・・

そして・・・・・
第12回・第13回と、話は続きます。
足利将軍の孫娘・由利姫との愛・・・も、細川忠利の死によってついに成就することなく、
忠利に殉じなかった阿倍一族の必死の抵抗、それに関連して、愛弟子・寺尾孫之丞(じゃなくてもう一人の寺尾さんかも)の切腹。
由利姫は、財を孤児に残し、放浪の旅に。
十兵衛は荒木又右衛門を斬り、
柳生宗矩&十兵衛親子との対決は、十兵衛が片眼を斬られることによって終結。
祠にこもり、武蔵は五輪書を書く。
臨終の魔境に苦しめられる武蔵、ダルマの絵を、剣で突き刺して絶命。

(武蔵様・・・花の絵は、描けましたか?)
(わしは、花の絵は嫌いじゃ・・・)

「われことにおいて、後悔せず・・・」

しかし、ドラマを見終えた私には、これは後悔だらけだった武蔵の人生の、反語のように思えたのです・・・
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